藤原宮の大垣と門（H15.5.19）

◎西面大垣

　藤原宮の広さは約１ｋｍ四方。その周囲は大垣で囲まれ、大垣の内外にはそれぞれ濠がめぐらされていたそうです。

　大垣は、２．７ｍ間隔に柱を立て、厚さ２０ｃｍの土塀を築き、瓦葺きの屋根が付いた立派なもので、高さは５．５ｍあったそうです。

　写真は、藤原宮の西面南部に当たる場所です。柱の位置を示す柱状の杭の何本かに落書きがありました。遺憾なことです。

　中の写真の左側後方に見えている山は耳成山です。

◎西面南門

　藤原宮の東西南北の各面にはそれぞれに３ヶ所、計１２の宮城門がありました。

　門の大きさは、桁行き５間（約２５ｍ）、梁行き２間（約１０ｍ）で、基壇を伴っていたそうです。

　写真は、西面南門の位置に、門扉の軸受穴のある石敷きを復原したものです。

　撮影はすべて５月１６日の午前１０時２０分台です。