文学部の新たな取り組み
文学部の新たな出発
群馬県立女子大学は、国際社会に対応しうる広い教養と豊かな情操を備えた人材の育成を願って創設されました。国文学科、英文学科、美学美術史学科から成る文学部のみの特徴ある公立女子大学として、23年の歴史を刻んできました。改めて、ここにあることの意義を自らに問うて、さらに特色のある大学に発展させたいと考え、平成16年度からカリキュラムの大変革をすることにしました。
文学、芸術の学びの意義と価値は、社会が複雑になればなるほど、社会が国際化すればするほど、その大きさを増すと考えています。なぜなら、自分自身のアイデンティティを求める心、そして「よく生きたい」という欲求がますます強まるにちがいないからです。優れた文学や芸術は、豊かな感受牲を育みます。感受牲は未知の世界に開かれながら、新たな調和を形成する力です。発見の喜び、思考の面白さ、探求への志向、そして更なる発見。これらが「新たな私」との出会いをもたらします。そこには心の底から湧き上がる生への喜びがあります。
その出会いと感動に向うために、１年生の段階から基礎的な力を充分に培い、文学・芸術を幅広く総合的に学ぶことを目指します。
特に私たちは、ことば・日本語に注目します。
ことぱは、長い歴史の中で育まれた文化と私の心をそっくり語ります。ことぱは、新しい感受性を紡ぎます。自立した私になるためには、感受性に支えられた私の生を限りなく豊かにするためには、ことぱのカを知るとともに豊かな日本語を私のものにすることが不可欠です。
少人数制をさらに充実させ、専門性豊かな教員が誠心誠意学生に向き合う新たな取り組みを紹介します。意欲溢れる皆さんが、恵まれた環境のなかで学び、世界の、日本の、地域の、文化の担い手として、ここ群馬県立女子大学から大きく羽ぱたいていくことを望んでいます。
私たちと共に、その確かな一歩を踏み出しましょう。
☆豊かな日本語に生きる
☆みずみずしい感性に生きる
☆現代の社会に生きる