伊香保の万葉歌碑(H21.2.17)

 万葉集東歌には「伊香保」という語を含む歌が9首あります。それら9首にはいずれも歌碑があります。旧伊香保町(現在は渋川市に含まれる)が昭和57年に建てたもので、揮毫は伊勢崎市出身の佐々木心華氏だそうです。

 また、これとは別に、水沢観音の境内には桐生市の森田丈夫氏が昭和58年に建立奉納したものがあります。

 撮影は平成21年2月17日です。

写真巻−番号作者碑文揮毫者所在
伊香保ろの
岨(そひ)の榛原(はりはら)
ねもころに
将来(おく)をなかねそ
現在(まさか)し良かば
14−
 3410
作者不明訓読佐々木心華森林公園管理棟前
上毛野
伊香保の嶺(ね)ろに
降ろ雪(よき)の
行き過ぎかてぬ
妹が家のあたり
14−
 3423
作者不明訓読佐々木心華長峰公園(池の前)
伊香保ろに
天雲い継ぎ
かぬまづく
人とおたはふ
いざ寝しめとら
14−
 3409
作者不明訓読佐々木心華ロープウェイ
  美晴駅横
伊香保ろの
岨(そひ)の榛原(はりはら)
吾が衣(きぬ)に
着きよらしもよ
ひたへと思へば
14−
 3435
作者不明訓読佐々木心華ロープウェイ
  不如帰駅前
上毛野
伊香保の沼に
植ゑ小水葱(こなぎ)
かく恋ひむとや
種求めけむ
14−
 3415
作者不明訓読佐々木心華湯元飲泉所横
伊香保ろの
八尺(やさか)の井手(ゐで)に
立つ虹(のじ)の
顕(あらは)ろまでも
さ寝をさ寝てば
14−
 3414
作者不明訓読佐々木心華伊香保神社境内
伊香保風
吹く日吹かぬ日
ありと言へど
吾が恋のみし
時なかりけり
14−
 3422
作者不明訓読佐々木心華旧ハワイ公使別邸隣
伊香保せよ
奈可中次下
思ひどろ
くまこそしつと
忘れせなふも
14−
 3419
作者不明訓読佐々木心華峠三叉路
伊香保嶺(ね)に
雷(かみ)な鳴りそね
吾が上(へ)には
故はなけども
子らによりてそ
14−
 3421
作者不明訓読佐々木心華水沢観音境内
伊香保ろの
八尺(やさか)の井手(ゐで)に
立つ虹(のじ)の
顕(あらは)ろまでも
さ寝をさ寝てば
14−
 3414
作者不明原文黒澤春来水沢観音駐車場付近
伊香保ろの
八尺(やさか)の井手(ゐで)に
立つ虹(のじ)の
顕(あらは)ろまでも
さ寝をさ寝てば
14−
 3414
作者不明原文黒澤春来水沢観音本堂裏山


←「万葉歌碑」メニューへ